「ウナとライオン」。世界中のコイン収集家を魅了する、人気コインの一つです。
世界で一番美しいコインとも評されるウナとライオンの魅力をご紹介していきます。
ウナとライオンとは
このコインの表面には、15歳で戴冠した若きヴィクトリア女王の横顔が描かれています。非常に緻密で、凛々しく美しいですね。
そして裏面が、「ウナとライオン」のデザインとなります。
ウナはヴィクトリア女王、ライオンはイギリスの象徴として描かれています。イギリスがヴィクトリア女王を守るような構図ですね。
コイン上部には、「神よ、私をお導きください（ラテン語：DIRIGE DEUS GRESSUS MEOS）」と刻印されています。
「ウナとライオン」は、1839年にウィリアム・ワイオンという天才彫刻家によりデザインされました。
このデザインは、エドマンド・スペンサーの叙事詩「妖精の女王」に登場するウナとライオンにインスピレーションを得たと言われています。
なぜウナとライオンは人気なのか？
希少性
オリジナルの1839年版は、イギリスにて5ポンド金貨400枚のみが発行されました。
これは非常に希少な、コレクション用のプルーフ貨幣でした。
そして、2019年には、イギリスから2オンス銀貨が3,000枚発行されました。
オリジナル版が大変希少であったことから、モダンコインも発売直後から価格は急騰し、今も活発に取引されています。
デザイン
上述のように、第一に「ウナとライオン」というデザイン自体が大変美しいこと。
また、若きヴィクトリア女王とイギリスを象徴する、メッセージ性のあるデザインであることから、世界中のコレクターの間で大変人気となっています。
単にデザイン性だけでなく、こういったストーリー、メッセージなども含め、ウナとライオンは「世界で一番美しいコイン」と言われているのだと、私は解釈しています。これを手に取ってみることを想像してみてください。きっと、静かな高揚と畏怖、深い安らぎが混ざったような神秘的な心持ちになれること、間違いありません。
「ウナとライオン」を入手するには？
お近くのコイン専門店や、オンラインコインショップのほか、Yahoo!オークション等のオークションサイトで見つけられます。オリジナル版はめったに出会えないかもしれませんが、2019年版のモダンコインや、イギリス以外から鋳造されたモダンコインなど、様々なバリエーションがあり、お見掛けできるかと思います。ぜひお探しになってみてください。
代わりに探してほしい、種類やグレードについて相談したいという場合は、ぜひお気軽にお声かけください。
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